商品開発で役立つ資格『食品表示検定士』

食のものさし

食品開発に携わって15年以上。

取得してまちがいなく良かった、役立つ資格は「食品表示検定中級」

 

「カロリーゼロ」は、全くの0kcalではないよ?

「糖類ゼロ」と「糖質ゼロ」の違いは?

「ビタミンC」を使ってても、表示しなくてもいいことがある?

などなど

 

 

こういうことも食品表示を学べば

わかるようになります。

 

それでは、資格と実践で感じた点をご紹介。

食品表示検定とは?

かんたんにいうと、

「膨大な食品表示法の内容を理解して、

食品の表示を正しく作れる人」になれる。

  

実際は、法律は一つではなくて、

業界基準なんかもあります。

 

そして、売る場合は、表示とは直結しないけど

景品表示法や健康増進法なども知っておく必要はあります。 

こう役立つ

加工食品も生鮮食品も、ケーキ屋さんやお惣菜屋さんも、

売るときには、原材料や産地など

それぞれの商品にあった表示をすることが定められています

 

この資格の知識があると、

法律に沿って適切な表示を作成できるようになります。

 

 

資格がなくても、表示を作成することは違法ではありませんが、

この資格によって知識の証明になります。

商品を作ったり、売ったりするには

かかせない知識が学べる資格です。

 

 

表示に間違いがあると

程度によっては、商品回収にもつながるので、

非常に重要です。

 

   

正直、新卒の就職に有利とは言い切れないけれど、

同じ部署で資格のない人との差は、確実につきます。

 

 

商品開発だけでなく、会社によっては品質管理や営業でも、

個人で事業をはじめる場合にも応用できます。

 

 

商品の取引先によっては、

作り手側の会社で「中級以上の取得者が表示の確認をしているか?」

が取引のチェックポイントになっている場合もあるので、

民間資格ですが、影響力のある資格の一つとなっています。

「食品表示診断士」という称号?が得られます。

 

 

有効期限や更新はないので、

食品の開発・販売に関わるなら

取って損はない資格です。

 

 

ただし、法律は常に変わっていくので

勉強は続けていく必要はあります

受験概要

【初級】

・対象:食品表示を理解し、商品を選択したい消費者向け
    食の生産、製造、流通等の食品表示の初心者向け

・受験資格:なし

・受験料:5,000円(税込)

・出題形式:マークシート

合格基準:70点以上(100点中)

・合格率:53.6%(2020年後期実績)

試験日:年2回(6月、11月)※初級と併願可

 

 

【中級】

・対象:生産、製造、流通等において、

食品表示の専門的な知識を得て

業務に活かす必要のある人材向け

・受験資格:なし

・受験料:8,500円(税込)

・出題形式:マークシート

合格基準:70点以上(100点中)

・合格率:69.6%(2020年後期実績)

試験日:年2回(6月、11月)※初級と併願可

 

 

【上級】

・対象:食の生産、流通、製造等において

食品表示のエキスパートとして業務に活かし、

責任を持って作成・指導を行う人材向け

・受験資格:中級食品表示診断士

・受験料:21,000円(税込)

・出題形式:35点分マークシート、65点分記述

合格基準:80点以上(100点中)

・合格率:18.1%(2020年後期実績)

試験日:年1回(11月)

こんな人におすすめ

・商品開発や品質管理に関わる人

・商品を仕入れる人

・商品を売る人(WEBやDMなど広告物作成も含む)

・仕事ではないけど、より専門的な知識をもって商品を選びたい人

 

 

*表示の作成をしてくれるサービスをしている会社や自動で作るシステムもありますが、

どちらも高い。。。

商品点数が多ければ、自分で作れたほうが断然お得です。

上級不要!中級で十分!

【理由①】テキストが無い!

試験内容「食品表示全般に対する試験であり、

法令、ガイドライン、Q&A等から出題します。」

 

全般、て一体なに・・・?

唯一、1回分の「試験問題形式例」が公開されているだけだし。

 

 

あてなく勉強なんてしてられないので、

実務を積んで、精度を上げるほうがよっぽど効率的。

  

 

【理由②】実践離れしたマニアックさ

上級の試験問題は、

中級までは選択式だったものが記述式になっている分、難易度が高かったり、

法の解釈を800文字くらいで書いたりしますが、実務では、こんなことはしません。 

 

 

もはや、表示作成の域を超えています。

 

 

表示を常に最新で、すべて記憶できる人はごく稀だし、

実務では、必要に応じて、関連法規を見ながら作っていきます。

 

 

法律は膨大ですが、

すべてを記憶するのは不要。

 

上級でなければ、作れない表示はありません。

つまりは、しっかり法律を見ながら表示が作れれば十分なんです。 

 

 

 

ただ、「上級」は難易度が異常に高いので、

同種の仕事の人には、尊敬されます。

 

 そして「中級」はなんか中途半端な感じがするから、

くやしい。

食品表示検定HP: https://www.shokuhyoji.jp/

 

 

おしまい

コメント