岡山県の名物の一つ、『乙島ジャコ』!
早春にも出始めますが、一般的には4-9月が気温も温かいので、
泥遊びにはぴったりです。
シャコ採り歴13年、
一度体験するとはまってしまう、無料で遊べる乙島ジャコ採りをご紹介!
採りたいけど、場所はどこ?時期はいつ?
何を持っていけばいいの?
どうやって食べるの?
と気になる方の参考になれば幸いです!
シャコ
『シャコ』と言えば、お寿司屋さんで出てくる、
殻をむいたシャコを想像する方も多いと思います。
今回は、コチラ
色も形も違いますね!
THEシャコは、シャコ目シャコ科で肉食。
殻が固く、ハサミを使って殻を切って身を食べます。
一方、
乙島ジャコは、エビ目アナジャコ科でプランクトンを食べる優しい子。
泥干潟の穴で静かに棲んでいるせいか、
両手?の爪以外は、殻がやわらかくて、つぶれやすいです。
『乙島ジャコ』は、玉島で採れるアナジャコのブランド名で、
日本各地でアナジャコ、アナジャク、マジャク、ジャクなどの呼び名があります。
日本でも採れる場所は限られていて、
岡山県倉敷市玉島以外には、熊本県八代海、福岡県有明海周辺で採られています。
1匹1匹採っていくので、あまり量は採れず市場にも出回りにくい。
お店で食べたり、買ったりすると、良いお値段です。
天然鰻釣りのエサにもなります。
道具を用意
<絶対必要>
・鋤簾(じょれん) ※潮干狩りで使うクマデやスコップはNG。クワならなんとかなる。
・毛筆の筆(100均でOK)※割りばしや荷造り紐などで長さを補強
・バケツ
・サンダルやマリンシューズ、ひざ下丈の長靴など
※裸足はケガをしやすいので、必ず何かはきましょう。
ただ、泥の中を歩くので、サンダルは脱げまくります。
・日焼け&熱中症対策(現地は日陰ゼロ)
<あると便利>
・手や足を洗うお水(帰りは泥だらけになります)
・着替え(帰りは泥だらけになります)
・飲み物、食べ物
・ごみ袋(汚れた道具や服入れ。何かと便利)
・塩(同じ時期にマテ貝採りもできるので)
・持ち手がついた洗面器(穴にたまった水をかきだす)
※漁スポットには、トイレやコンビニはありません。
事前に済ませておきましょう!
絵筆や小筆ではなく太い毛筆用を。
場所をチェック
ひとまず「JFE鋼板(株)玉島製造所」を目指して進みましょう。
〒713-8103 岡山県倉敷市玉島乙島8252−11
です。
黄色い枠で囲んだ場所全体が漁場になります。
海に降りるには、赤い矢印の先(地図の一番南)にある
階段を使います。
★で左折
左折後、すぐの分かれ道は、左の道を突き当りまで進む
マテ貝やシャコ採りの車がずらり。
突き当りの回転場まで行ってから、駐車スペースまで戻ってきます。
回転場
回転場の階段の階段は
海藻のはえた岩は、濡れているとすべりやすいので、要注意
小さいお子様がいるときは、回転場から200-300m戻った場所にある階段から降りましょう。
日時の調べ方
ココが一番大事です!!!!!
時期は、真冬も獲れますが、
水と風が冷たすぎて、楽しむには厳しい!
水遊びできそうな4-9月が旬で、
水温が高くなりすぎると、シャコが巣の奥に閉じこもって
獲れにくくなります。(プロは、真冬でも獲れます)
では、まず、潮見表を見ます!コチラ
見るポイントは、2つ!
①大潮の日であること!
②干潮の時間に合わせること!
大潮は、潮の満ち引きが一番大きくなるので、
シャコ採りを長い時間楽しめます。
大潮翌日の中潮も、シャコ採りができる場合もあります。
それ以外の日は、水が多くて海に入ることすらできないです。
時間は、「干潮」に合わせます。
潮見表に載っている時間が、最も潮が引いている時間なので、
この時間を中心に、前後1時間半くらいが、シャコ採りタイム!
例えば、5月28日(金)だと、
大潮で、18:53が最も潮が引いた時間、
潮の高さは13cm
ということで、17:53~19:30くらいまでがシャコ採りに最適!
2023年のシャコ日和は、コチラ!
あとは、雨が降りませんように◎
シャコの採り方
<シャコ採りステップ>
①表面の泥を薄くかきとる
※掘らない。シャコの穴が埋まります。
②2-2.5㎝くらいのシャコの穴に筆をさす
筆をさす!
③筆が動きだしたら、シャコと格闘
カンタンにはこんな感じですが、
文章だとわかりにくいので、
(1:35から必見!名人登場)
シャコシーズンの大潮の日に、
動画に登場する麦わら帽子のツバにびっしり洗濯バサミをつけた
シャコ採り名人が現れることがあります。
もし、出会えたら、シャコ採りを教えてもらいましょー!
名人の漁を見てるだけでも、面白いです!
マテ貝も採る
シャコは、
むずかしい!1匹も採れなかった!
子供にも何か採らせてあげたい!
そんなときは、マテ貝と採って帰りましょう!
マテ貝は、砂地にいます。
シャコと同じように、
砂を鋤簾で薄くかきとると、
出てきた穴に塩を入れるだけ!
マテ貝が、ぴゅっと出てきたら、
指でつまんで引きあげましょう。
食べ方
まず
★水道水でよーく洗って、泥を落としてから調理しましょう★
泥の中に棲んでいるので、お腹のヒダ部分に泥がたまりやすいです。
シャコの一番の特長は、
ソフトシェルクラブみたいに、ぷよぷよの殻。
コレをいかに美味しく食べるかが大事なので、
おススメは『揚げ物』!
素揚げか、片栗粉を軽くまぶした唐揚げ。
サクサクぱりぱり、身がジューシーで、味噌は濃厚!
塩をふって、レモンを絞ったり、
スイートチリソースをかけたり、
エビフライ風にタルタルソールをかけたり
ビールにも最高にあいます!
マテ貝も一緒に採って、酒蒸しやバター焼きに。
岡山は、日本で数少ないアナジャコ採りスポットがあります。
ぜひ干潟遊びを楽しんでみてください!!
では、ありがとうございました!
おまけ:道具のご紹介
必須の鋤簾!水がぬけるよう穴が開いてるのが大事。
砂や泥は重いので、丈夫な金属製を選びましょう!
マテ貝用の塩入れです。
100均でも、ペットボトルでもOK!
キャップがボトルと一体型になっていて、
ボトルがやわらかく、ぱふぱふ押せるタイプが便利!
コメント
熊本市在住の69歳女性です。子供の頃からよく獲ってました。懐かしく10年以上前からシャク獲りにはまってます。獲時の嬉しさは何とも言えず、釣りと同じ感覚です。元気なうちに楽しみたいです。今年はぜひ乙島に行きたいです。
平岡さま
投稿を読んでくださり、コメントもありがとうございます。熊本でも獲れるんですね!筆が動く瞬間を見たり、シャコとの駆け引きしながら獲れた時だったり、ワクワク感がなんともいえない。
乙島にもぜひいらしてください^^